Xお金配りで当たった人は実在する?本物と詐欺の見分け方

Xお金配りで当たった人は実在する?本物と詐欺の見分け方 マネーコラム

X(旧Twitter)のお金配りで当たった人は、本当に存在するのでしょうか。結論から言うと、前澤友作氏のような著名人による本物の事例はあります。ただし、X上に溢れるお金配り投稿の99%以上は詐欺です。

「当選しました」「本当に振り込まれた」という報告を見て、つい応募したくなる気持ちは理解できます。でも、その当選報告がサクラである可能性や、応募した時点でリスクが生じる仕組みを知っておくことが、自分を守る第一歩になります。お金配りで当たった人の実態と、詐欺の手口・見分け方を整理しました。

  1. X(旧Twitter)お金配りで当たった人は本当にいるのか?
    1. 前澤友作氏の当選者は実際に存在した
    2. 青汁王子など他の著名人によるお金配り事例
    3. 「当選報告ツイート」が信用できない理由とは?
  2. お金配り詐欺の主な目的とは?
    1. フォロワーを集めてアカウントを高値で売る仕組み
    2. 個人情報・口座番号・PayPay情報を集める目的
    3. 情報商材や詐欺サイトへ誘導するからくり
  3. 当たった人に見せかける「サクラ」の手口とは?
    1. 当選画像・振込画像は偽造できる理由
    2. 自作自演コメントを複数アカウントで投稿する手法
    3. サクラを見抜くためにチェックすべき3つのポイント
  4. なりすましアカウントとはどう見分けるのか?
    1. 公式マークと旧ブルーチェックの信頼性の変化
    2. アカウント名・ユーザーID・フォロワー数の確認方法
    3. DMを送ってきたアカウントが別アカである場合の見分け方
  5. 詐欺アカウントの典型的な手口の流れとは?
    1. 「当選しました、口座を教えてください」パターン
    2. 「間違えて多く振り込んだ、返金して」パターン(マネーミュール)
    3. クレジットカード登録サイトに誘導するパターン
  6. 口座番号を教えてしまうとどうなるのか?
    1. 特殊詐欺の「出し子」に利用される仕組み
    2. マネーミュールとして逮捕されたケースの概要
    3. 口座番号を教えた後に取るべき最初の行動
  7. PayPay情報を教えてしまった場合のリスクとは?
    1. PayPayアカウントが不正利用される流れ
    2. 30万円詐欺に遭った事例の概要
    3. PayPay社への連絡方法と被害申告の手順
  8. お金配りに応募してしまった場合の対処法とは?
    1. 個人情報を入力してしまった場合の対応手順
    2. 警察署への相談・被害届の出し方
    3. 弁護士・消費生活センターへの相談窓口
  9. 本物のお金配りかどうかを判断する基準とは?
    1. 公式アカウントであることを確認する3つの手順
    2. 条件提示の内容で判断できる詐欺の特徴
    3. 主催者情報・連絡先が明記されているかどうか
  10. Xのポリシー上、お金配りは規約違反なのか?
    1. 抽選型と全員配布型でポリシー上の扱いが異なる理由
    2. 認証マーク有料化後の「公式性」の信頼度の変化
    3. Xに詐欺アカウントを通報する方法
  11. お金配り詐欺がなくならない構造的な理由とは?
    1. 本物の著名人事例が「信頼の土台」として使われる仕組み
    2. 応募のハードル(フォロー+RT)が低いことによる拡散力
    3. 詐欺師側のリスクが低い理由(責任逃れの構造)
  12. 未成年・10代がターゲットになりやすい理由とは?
    1. お小遣い不足と手軽な当選への期待感
    2. 闇バイトへの誘導との連鎖リスク
    3. 保護者が知っておくべき注意ポイント
  13. FAQ
    1. Xのお金配りで「当たった」という報告は信用できますか?
    2. 前澤友作氏以外で本物のお金配りをした人はいますか?
    3. 応募しただけで個人情報は漏れますか?
    4. 当選DMが届いたのに本物か詐欺か確認する方法は?
    5. 被害に遭ったが少額なので警察に行くべきか迷っています
  14. まとめ
    1. 参考文献

X(旧Twitter)お金配りで当たった人は本当にいるのか?

Xのお金配りに当たった人が存在するかどうかは、「誰がやっているか」で答えが変わります。著名人による公式企画であれば実在しますが、匿名アカウントによるものはほぼ詐欺です。まずは実在した当選事例から確認しましょう。

前澤友作氏の当選者は実際に存在した

元ZOZO社長の前澤友作氏は、X上で複数回にわたりお金配り企画を実施しました。2019年の年始には「100万円×100人、総額1億円」のお年玉プロジェクトを実施し、実際に当選者へ100万円が振り込まれています。

当選した京都府在住の池西大輔さんは「前澤さん本人のアカウントからDMが届き、翌々日にはぴったり100万円が振り込まれた」と語っています。これは現代ビジネスの取材記事でも確認されている実話です。

青汁王子など他の著名人によるお金配り事例

前澤氏以外にも、ビジネス系インフルエンサーとして知られる「青汁王子」こと三崎優太氏も、X上でのお金配りを実施したことがあります。これらの事例があるため、「本物もある」という印象が広まりました。

ただし、著名人によるお金配りはごく一部の特例です。匿名の「資産家」や「成功者」を名乗るアカウントがこの実績を悪用し、詐欺の信頼性として利用しています。

「当選報告ツイート」が信用できない理由とは?

X上に溢れる「当たりました!」「本当に振り込まれた!」という投稿の多くは、サクラによるものです。PayPayの入金画面や通帳の振込画像は、ツールを使えば簡単に偽造できます。

また、複数の捨て垢から一斉にコメントを付ける手法も確認されています。「当選報告が多い=信頼できる企画」とは、一切イコールになりません。

お金配り詐欺の主な目的とは?

なぜ「お金を配る」と言いながら詐欺になるのか、不思議に思う方も多いでしょう。実は、応募者が集まること自体が詐欺師の目的なのです。お金を配ると宣言することで、詐欺師は何を得ているのかを整理します。

フォロワーを集めてアカウントを高値で売る仕組み

お金配り投稿をフォロー&RTの条件で広めることで、短期間に大量のフォロワーを集められます。フォロワーが増えたアカウントは、SNSアカウント売買サイトで高額取引されます。

購入したアカウントは、副業詐欺や情報商材の広告塔として使われるケースもあります。お金を1円も配らなくても、フォロワーを集めるだけで収益が発生する仕組みです。

個人情報・口座番号・PayPay情報を集める目的

「当選しました。振込先を教えてください」というDMが届き、口座番号や氏名・住所を入力させるのが典型的な手口です。収集した個人情報は詐欺のターゲットリストとして売買されます。

クレジットカード番号やPayPayアカウント情報を入力させるパターンもあります。入力した瞬間から、不正利用が始まるリスクがあります。

情報商材や詐欺サイトへ誘導するからくり

「受け取り手続きはこちら」とURLが送られ、クリックすると情報商材の購入ページや怪しい投資サイトに誘導されます。アフィリエイト報酬を得るための登録サイトへ誘導するケースもあります。

「受け取りに必要な手数料」として数千円〜数万円を先に振り込ませる手口も報告されています。払った時点で連絡が途絶えるパターンが大半です。

当たった人に見せかける「サクラ」の手口とは?

詐欺アカウントが長続きする理由の1つが、当選者の存在を演出するサクラの活用です。見た目だけ「本物らしさ」を作り出すことで、応募者を増やし続けています。

当選画像・振込画像は偽造できる理由

「当選メッセージのスクリーンショット」「PayPayの入金画面」「銀行の振込画面」はすべてスマホアプリで簡単に偽造できます。札束の写真も無断転載された流用画像である場合がほとんどです。

おたくま経済新聞の取材では、お金配りアカウントに使われていた大量の札束写真が、数年前に別の人物がネットに投稿した写真と一致していたことが確認されています。画像の見た目だけで信用するのは危険です。

自作自演コメントを複数アカウントで投稿する手法

業者に依頼すれば、複数の捨てアカウントから一斉に「当たりました!」「ありがとうございます!」とコメントを付けることができます。1件数円〜数十円で大量のコメント投稿を請け負うサービスも存在します。

「当選報告コメントが多いから本物」と思わせるのが狙いです。コメント数と信頼性は比例しません。

サクラを見抜くためにチェックすべき3つのポイント

チェック項目 本物の傾向 サクラの傾向
当選報告アカウントのツイート履歴 日常的な投稿が多い 当選関連の投稿のみ
振込・当選画像の整合性 金額・日付が自然 文字が滲む・フォントが不自然
アカウント開設日 数年前から稼働 企画と同時期に作成

この3点を確認するだけで、サクラの可能性を大幅に絞り込めます。

なりすましアカウントとはどう見分けるのか?

前澤友作氏のような著名人を騙るなりすましアカウントは、本人の存在を知っているからこそ引っかかりやすい詐欺です。「公式マーク=本物」という認識が通用しなくなっている今、別の判断基準が必要です。

公式マークと旧ブルーチェックの信頼性の変化

以前はブルーチェックマーク(認証済みバッジ)が「本物である証明」として機能していました。しかし現在のXでは、月額課金で誰でもチェックマークを取得できる仕様に変更されています。

つまり、チェックマークがついていても本物とは限りません。前澤氏本人は公式アカウントのユーザーID「@yousuck2020」を変えておらず、IDレベルで確認する必要があります。

アカウント名・ユーザーID・フォロワー数の確認方法

なりすましアカウントは、表示名(アカウント名)は本物とほぼ同じに設定できます。しかし、ユーザーID(@から始まる英数字)は完全に同じにはできません。

  • 表示名:スペースや特殊文字を使って本物に似せる
  • ユーザーID:アルファベット1〜2文字が違う場合が多い
  • フォロワー数:本物の著名人と比べて極端に少ない

DMが届いた場合は、必ずユーザーIDを直接確認してください。

DMを送ってきたアカウントが別アカである場合の見分け方

おたくま経済新聞の実験記事では、6,000人以上のフォロワーを持つお金配りアカウントに応募したところ、フォロワーわずか4人の別アカウントからDMが届いた事例が報告されています。

これは、元のアカウントに責任を負わせないための意図的な分離です。「DMを送ってきたアカウントのフォロワー数・ツイート履歴・開設日」を必ず確認しましょう。

詐欺アカウントの典型的な手口の流れとは?

お金配り詐欺には、いくつかの「型」があります。どれも最初は本物らしく見えるよう設計されています。代表的な3つのパターンを知っておけば、冷静に判断できます。

「当選しました、口座を教えてください」パターン

最もシンプルな手口です。フォロー&RTで応募すると「おめでとうございます、当選しました」とDMが届きます。振込先として口座番号・名義・電話番号の入力を求めてきます。

入力した個人情報は詐欺のターゲットリストとして流出し、フィッシング詐欺や架空請求の標的になります。口座番号はさらに深刻な被害につながる可能性があります。

「間違えて多く振り込んだ、返金して」パターン(マネーミュール)

このパターンは、お金が「本当に振り込まれる」ため特に危険です。当選金として数万円が口座に入金された後、「誤って多く振り込んでしまった、差額を返金してほしい」と連絡が来ます。

実はこの振込金は、別の詐欺被害者から騙し取ったお金です。返金した段階で、自分が「出し子(犯罪資金を動かした人物)」として扱われます。「返金してほしい」という連絡は詐欺確定と思ってください。

クレジットカード登録サイトに誘導するパターン

「受け取りには本人確認が必要です」「こちらのサイトから手続きをしてください」とURLが送られてきます。遷移先では、クレジットカード番号・有効期限・セキュリティコードの入力を求めます。

入力した情報は即座に不正利用されます。不審なURLには絶対にアクセスしないことが基本ですが、見た目がまともなサイトに見えることも多いため注意が必要です。

口座番号を教えてしまうとどうなるのか?

「口座番号を教えるだけなら大丈夫では?」と思う方もいるかもしれません。しかし、それは大きな誤解です。口座番号を教えた後に起きうる被害は、詐欺被害を受けることだけではありません。

特殊詐欺の「出し子」に利用される仕組み

詐欺グループは、「お金配り」で集めた他人の口座を特殊詐欺の受け皿として使います。オレオレ詐欺や架空請求詐欺の被害者から騙し取ったお金が、無関係な第三者の口座に振り込まれます。

その口座の持ち主は、自分が知らないうちに犯罪の受け子・出し子として関与した形になります。警察が捜査を進めると、口座名義人のもとに捜査が来るケースがあります。

マネーミュールとして逮捕されたケースの概要

ダイヤモンドオンラインの記事では、お金配りに当選して銀行口座を教えたところ、誤って多く振り込まれたとして返金したら警察が来た事例が紹介されています。

本人に詐欺の意図がなくても、マネーロンダリングに加担したとして罪に問われる可能性があります。「騙された側」が「加害者側」になってしまう、最も深刻なパターンです。

口座番号を教えた後に取るべき最初の行動

口座番号を教えてしまった場合、すぐに以下の順で対応してください。

  • 金融機関へ連絡:口座の利用停止・不審な入出金の確認を依頼する
  • 警察署に相談:最寄りの警察署かサイバー犯罪相談窓口(#9110)に連絡
  • 消費生活センター(188)に相談:被害状況を記録し、対応のアドバイスをもらう

時間が経つほど対応が難しくなります。「大丈夫かも」と様子見をせず、当日中に動くことが重要です。

PayPay情報を教えてしまった場合のリスクとは?

口座番号と同様に危険なのが、PayPayアカウントの情報です。「当選金をPayPayで送ります」という言葉を信じて電話番号やログイン情報を伝えると、深刻な被害につながる可能性があります。

PayPayアカウントが不正利用される流れ

PayPayはスマホ番号と紐づいており、ログイン情報が渡ると不正決済が行われます。PayPay残高の不正送金、チャージ上限まで使われるケースが報告されています。

アカウント情報を一度渡してしまうと、パスワード変更や電話番号変更をされて自分でもログインできなくなることがあります。

30万円詐欺に遭った事例の概要

「当選!PayPayで振り込みます」という言葉を信じてPayPay情報を教えたところ、逆に30万円を騙し取られたという報告があります。「もらえるはずが取られた」という構造です。

詐欺師はPayPay情報を使って残高を抜き取るだけでなく、チャージを指示して送金させるパターンも使います。

PayPay社への連絡方法と被害申告の手順

不正利用が疑われる場合は、すぐにPayPayアプリ内の「お問い合わせ」からアカウントの利用停止を申請してください。

  • PayPayカスタマーサポート:アプリ内「ヘルプ」→「お問い合わせ」から申請
  • 不正利用の申告:PayPay公式サイトの「不正利用に関するお問い合わせ」フォームから報告
  • 警察への相談:サイバー犯罪相談窓口(#9110)またはインターネット安全・安心相談(警察庁)

早期連絡により、被害額の一部が補償される場合があります。

お金配りに応募してしまった場合の対処法とは?

「もう応募してしまった」という場合でも、落ち着いて対処することで被害を最小限に抑えられます。どこまで情報を出したかによって、取るべき行動が変わります。

個人情報を入力してしまった場合の対応手順

入力した情報の種類ごとに、優先度が異なります。

入力した情報 対処の優先度 取るべき行動
氏名・メールアドレスのみ 低〜中 迷惑メールフォルダの監視・フィッシング注意
口座番号・電話番号 金融機関への連絡・警察相談
クレジットカード情報 最高 即カード利用停止・カード会社へ連絡
PayPay情報 最高 即アカウント停止・PayPay社へ連絡

カード情報を入力した場合は、深夜でも24時間対応のカード会社緊急ダイヤルに電話することが先決です。

警察署への相談・被害届の出し方

被害金額が少額でも、警察への相談は意味があります。同じ手口の被害者が多数いる場合、捜査が本格的に動くきっかけになります。

最寄りの警察署か、電話番号「#9110」(警察相談専用電話)に連絡してください。被害届の提出には、DMのスクリーンショット・振込記録・アカウントURLなどの記録を事前に保存しておくと手続きがスムーズです。

弁護士・消費生活センターへの相談窓口

被害金額が大きい場合や、身分証を提出してしまった場合は弁護士への相談も選択肢に入ります。初回相談無料の法律事務所も多くあります。

消費生活センター(電話番号:188)は無料で相談でき、対処法のアドバイスを受けられます。「恥ずかしい」「少額だから」と泣き寝入りをする必要はありません。

本物のお金配りかどうかを判断する基準とは?

「もしかしたら本物では?」と思わせる投稿でも、確認すべきポイントがあります。怪しいと感じたら応募を止めるより、事前にチェックして判断する習慣が自衛策になります。

公式アカウントであることを確認する3つの手順

  1. ユーザーIDをプロフィールで直接確認する:表示名でなく@で始まるIDを見る
  2. アカウントの開設日を確認する:設定→プロフィール→「登録日」で確認できる
  3. 過去のツイート履歴を確認する:お金配り関連の投稿しかないアカウントは疑う

著名人を名乗る場合は、Google検索で公式アカウントのIDと照合するのが最も確実です。

条件提示の内容で判断できる詐欺の特徴

本物の企画には主催者情報・応募期間・当選者数・抽選方法が明記されています。詐欺アカウントは以下のような条件を提示することが多いです。

  • 「全員に配ります」という現実的でない条件
  • 応募条件にURLのクリックやサイト登録が含まれている
  • 「先着順」「今すぐ応募しないと損」という急かす表現

「全員に配る」という条件は詐欺確定のサインと思ってください。

主催者情報・連絡先が明記されているかどうか

正規の懸賞・プレゼント企画には必ず主催者情報が記載されています。匿名アカウントや連絡先のないアカウントが「お金を配る」と言っても、それを保証するものは何もありません。

企業や法人が主催している場合は、公式サイトのドメインと照合できます。個人の場合は、長期にわたる活動実績と過去の当選者の追跡可能な記録があるかを確認しましょう。

Xのポリシー上、お金配りは規約違反なのか?

お金配りがXのルール上どう扱われるかを知っておくと、「ポリシーを守っているから本物」という誤解を防げます。ルールに違反していない=安全、ではありません。

抽選型と全員配布型でポリシー上の扱いが異なる理由

Xのポリシーでは、フォロー&RTを条件とした抽選型の現金配布は規約違反に該当しないとされています。前澤氏の企画がXから削除されなかったのはこのためです。

一方、「全員に配る」と称した投稿は現実的に履行不可能であり、虚偽情報として違反扱いになる可能性があります。ただし、Xの審査に時間がかかるため、その間に詐欺被害が広がるケースがほとんどです。

認証マーク有料化後の「公式性」の信頼度の変化

Xが認証マーク(チェックマーク)を有料サブスクリプション「X Premium」で提供するようになってから、チェックマーク=信頼の証という図式は崩れています。

月額費用を払えば誰でも取得できるため、詐欺アカウントもチェックマークを持つ場合があります。「チェックマークがあるから本物」という判断は、現在は通用しません。

Xに詐欺アカウントを通報する方法

詐欺と判断した場合は、アカウントやツイートを通報することで被害拡大を防ぐことができます。

  • 該当ツイートの「…(三点ドット)」→「報告する」→「詐欺または偽アカウント」を選択
  • プロフィールページの「…」→「報告する」からアカウント全体の報告も可能

通報は匿名で行えます。自分が被害に遭っていなくても、見かけた時点で通報することが他の被害者を守ることにつながります。

お金配り詐欺がなくならない構造的な理由とは?

これだけ注意喚起が繰り返されているにもかかわらず、お金配り詐欺は減りません。それには「仕組み上なくなりにくい理由」があります。

本物の著名人事例が「信頼の土台」として使われる仕組み

前澤氏が実際にお金を配ったという事実は、詐欺師にとって最も都合のいい「実績」になっています。「本物があるから、これも本物かも」という期待感を生み出す土台として機能しています。

詐欺師は「本物そっくりに見せること」だけに注力します。前澤氏のような公式事例が存在する限り、この詐欺が完全になくなることはありません。

応募のハードル(フォロー+RT)が低いことによる拡散力

「フォローしてRTするだけ」という条件は、スマホで10秒もかかりません。「とりあえず応募しておこう」という軽い行動が、詐欺師に大量の応募者と個人情報をもたらします。

ハードルの低さは、詐欺師にとって設計通りです。気軽に応募できる構造そのものが、詐欺の仕掛けの一部です。

詐欺師側のリスクが低い理由(責任逃れの構造)

元のお金配りアカウントとは別のなりすましアカウントからDMを送る手法を使えば、本アカウントには責任が及びにくくなります。「自分は本当に配ろうとしていたが、なりすましが悪用した」と言い訳できる構造です。

匿名のアカウントは特定も困難で、被害届を出しても加害者が逮捕されるケースは限られています。被害者側が泣き寝入りしやすいという構造が、詐欺師の活動を継続させています。

未成年・10代がターゲットになりやすい理由とは?

お金配り詐欺は、知識や経験が少ない10代にとって特にリスクが高い問題です。SNSネイティブ世代だからこそ、かえって慣れすぎて警戒心が薄れやすい面もあります。

お小遣い不足と手軽な当選への期待感

「少額でいいから当たったら嬉しい」という心理は、収入が限られた10代に強く作用します。2,000円・5,000円程度の現実的な金額設定は、「これくらいなら本当に配れる人がいそう」という感覚を生みます。

こうした少額のお金配りを入口として、より大きな詐欺への誘導につながることもあります。金額の小ささは「安全の証拠」にはなりません。

闇バイトへの誘導との連鎖リスク

お金配りに応募して個人情報を渡してしまうと、「高収入のアルバイト紹介」として闇バイトへの勧誘が来るケースがあります。「簡単に稼げる」という言葉で接触し、特殊詐欺の実行役(受け子・出し子)へ誘導する手法が報告されています。

お金配りへの応募が、意図せず犯罪への入口になる可能性があります。

保護者が知っておくべき注意ポイント

子どもが「当選した」「DMが来た」と話した場合、頭ごなしに否定するより、なぜそれが危険かを一緒に確認する方が効果的です。

  • 「誰がどんな目的で配っているのか」を一緒に調べる
  • DMに書かれているURLは絶対にクリックしない
  • 個人情報・口座・PayPay情報は絶対に教えないというルールを確認する

SNSの使い方について、定期的に会話できる関係が最大の防衛策になります。

FAQ

Xのお金配りで「当たった」という報告は信用できますか?

ほとんどの場合、信用できません。当選報告のスクリーンショットや振込画像は偽造が容易で、複数の捨てアカウントからサクラ投稿をすることも技術的に簡単に行えます。当選報告が多いほど信頼できると感じさせる心理を利用した演出です。

著名人による公式企画を除き、匿名アカウントからの「当たった」報告は詐欺の宣伝文句と考えるのが安全です。

前澤友作氏以外で本物のお金配りをした人はいますか?

ビジネス系インフルエンサーの青汁王子こと三崎優太氏なども、過去にXでお金配りを実施した実績があります。ただし、これらは長期間にわたる公式活動の実績があり、検証可能な事例です。

フォロワーが少なく、活動実績が短いアカウントによるお金配りは、著名人の事例とは別物として判断してください。

応募しただけで個人情報は漏れますか?

フォロー&RTだけで応募が完了する場合、即座に個人情報が漏れるわけではありません。ただし、応募したことでアカウント情報が詐欺師に把握され、後日DMでの誘導が来る可能性があります。

URLをクリックして氏名・電話番号・口座情報などを入力した時点で、本格的なリスクが発生します。

当選DMが届いたのに本物か詐欺か確認する方法は?

以下の手順で確認してください。

  1. DMを送ってきたアカウントのユーザーIDと開設日を確認する
  2. フォロワー数・ツイート履歴を見て、活動実績があるか確認する
  3. 本人のメインアカウントのプロフィールページにアクセスし、DMを送ってきたIDと一致するか照合する

一致しない場合はなりすましです。一切の情報を提供せず、通報してブロックしてください。

被害に遭ったが少額なので警察に行くべきか迷っています

金額に関わらず、警察への相談は意味があります。同一の詐欺グループによる被害が積み重なることで、捜査が動くきっかけになります。「少額だから」という理由で泣き寝入りすることが、詐欺師の活動を継続させる一因でもあります。

被害届の提出には費用はかかりません。まず電話番号「#9110」(警察相談専用電話)に相談するだけでも構いません。

まとめ

Xのお金配りで当たった人は、前澤友作氏のような著名人による企画に限れば実在します。しかし、それは「本物も存在する」という事実を詐欺師が悪用するための土台にもなっています。大切なのは、「著名人がやっていた=自分の目の前の投稿も本物」とは考えないことです。

被害に遭うケースの多くは、「少額だから大丈夫」「応募しただけ」「当選連絡が来たから本物かも」という段階的な油断から始まります。口座情報を教えた後に逮捕されたケースや、PayPayを通じて逆に騙し取られた事例は、今も継続して報告されています。少しでも不審に感じたら、その場でブロック・通報するのが最も現実的な自衛策です。

参考文献

  • 「Twitter現金配布(お金配りアカウント)詐欺の目的・危険性・なくならない理由を解説」 – MONEYIZM
  • 「Twitterのお金配りで当たった人に本物はいません!99%詐欺かもらえない理由」 – forward-law.jp
  • 「ツイッターの「お金配りアカウント」に応募してみた件」 – おたくま経済新聞
  • 「X(Twitter)インスタのお金配りは危ない!目的や本物について紹介」 – saitan.jp
  • 「SNSの「お金あげます」を信じた人の末路、なぜ逮捕されたのか」 – ダイヤモンドオンライン
  • 「FacebookやTwitterの「お金あげます」おじさんは、本当にお金をくれるのか」 – ダイヤモンドオンライン
  • 「前澤友作氏のお金配りに広がる混乱…偽アカでの詐欺被害も」 – 女性自身(LINE NEWS)
  • 「ZOZO前澤社長から100万円を受け取った男性が語る「その後」」 – 現代ビジネス
  • 「X(旧Twitter)お金あげますお金配り詐欺に注意!」 – @niftyIT小ネタ帳
  • 「SNSに蔓延するお金配りアカウントの目的」 – アイシーティーリンク株式会社 公式ブログ