銀行のお金のおろし方は、大きく分けて4つあります。ATM、窓口、コンビニATM、そしてスマホATMです。どれを選ぶかで、必要な持ち物も手数料も変わります。
初めてだと、ATMの前で手が止まることもありますよね。この記事では、お金のおろし方を手段ごとに整理しました。操作の手順から、手数料を無料にするコツ、おろせないときの対処法まで順番に解説します。読み終える頃には、迷わず現金を引き出せるようになります。
銀行でお金をおろす方法とは?まず知っておきたい基本
お金のおろし方は1つではありません。状況によって最適な手段が変わります。まずは全体像をつかんでおきましょう。ここを押さえると、後の手順がすっと頭に入ります。
お金をおろす手段はATM・窓口・コンビニ・スマホの4つ
銀行からお金をおろす手段は4つです。それぞれ特徴が異なります。
| 手段 | 主な持ち物 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 銀行ATM | キャッシュカード | 日常的な引き出し |
| 窓口 | 通帳・届出印・本人確認書類 | 高額の引き出し、相談 |
| コンビニATM | キャッシュカード | 夜間や外出先 |
| スマホATM | スマホ(銀行アプリ) | カードを持っていないとき |
基本はATM、高額なら窓口、緊急時はコンビニやスマホと覚えておくと迷いません。4つとも同じ口座から引き出せます。使い分けるだけで、手間もコストも変わってきます。
自分に合ったおろし方の選び方
選び方の軸は3つです。金額・時間帯・手元にあるもので判断します。
- 数万円程度の日常利用なら銀行ATM
- 50万円を超えるような高額なら窓口
- 夜間や休日ならコンビニATM
- カードが手元にないならスマホATM
平日の日中に少額をおろすなら、自分の銀行のATMが最も確実です。手数料が無料になる時間帯が多いからです。逆に、深夜に急ぎで必要なら、手数料を払ってでもコンビニATMが便利です。
お金をおろす前に確認しておきたいこと
引き出しの前に、3つだけ確認しておきましょう。残高・暗証番号・手数料の条件です。残高不足だと、当然ですがお金は出てきません。銀行アプリを使えば、その場で残高を確認できます。
暗証番号は4桁の数字です。口座開設時に自分で決めたものを使います。暗証番号を複数回間違えるとカードがロックされるため、あいまいなまま入力を繰り返すのは避けてください。ロック解除には手続きが必要になります。
ATMでお金をおろす手順とは?
最も使う機会が多いのが銀行ATMです。操作は一度覚えれば簡単です。ここでは画面の流れに沿って、ボタンを押す順番まで具体的に解説します。
ATMで必要な持ち物(キャッシュカード・暗証番号)
ATMで必要なものは基本的に2つだけです。キャッシュカードと暗証番号です。通帳は必須ではありません。カードさえあれば引き出しできます。
一部の銀行では、通帳だけでも引き出せる場合があります。ただし対応していない銀行も多いです。確実なのはキャッシュカードです。財布に入れる前に、カードの銀行名と口座名義を確認しておきましょう。
ATMの操作手順を画面の流れに沿って解説
ATMの操作は、どの銀行でもほぼ共通です。流れは次のとおりです。
- 画面の「お引き出し」ボタンを押す
- キャッシュカードを挿入する
- 暗証番号(4桁)を入力する
- 引き出したい金額を入力して「確認」を押す
- 現金・カード・明細票を受け取る
順番が前後する機種もありますが、画面の案内に従えば問題ありません。暗証番号の入力時は、手元をもう片方の手で隠すのが基本です。金額はテンキーのほか、「1万円」などのボタンで入力できる機種もあります。
利用明細票は受け取るべき?
多くのATMでは、明細票を発行するかどうかを選べます。発行しない設定にすれば、紙のゴミが出ません。取引内容を第三者に見られる心配も減ります。
とはいえ、初めのうちは受け取るのがおすすめです。引き出した金額と残高をその場で確認できるからです。受け取った明細票は、そのまま捨てずに持ち帰りましょう。口座番号の一部が記載されているためです。
銀行の窓口でお金をおろす方法とは?
ATMだけが引き出しの手段ではありません。窓口には窓口の役割があります。高額の引き出しや、操作に不安があるときは窓口が安心です。持ち物と流れを見ていきましょう。
窓口で必要な持ち物(通帳・届出印・本人確認書類)
窓口ではATMより持ち物が増えます。次の3点を用意しましょう。
- 通帳(またはキャッシュカード)
- 届出印(口座開設時に登録した印鑑)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
届出印を忘れると手続きできない場合があるため、出かける前に必ず確認してください。どの印鑑を登録したか分からないときは、窓口で照会できます。銀行によって必要書類が異なることもあるので、事前に公式サイトを見ておくと確実です。
窓口での手続きの流れと待ち時間の目安
窓口での流れはシンプルです。まず入口の発券機で番号札を取ります。「お引き出し」や「お預け入れ」の項目を選びましょう。次に、記入台で払戻請求書に金額と口座情報を書きます。
番号が呼ばれたら、書類と通帳、印鑑を窓口に出します。あとは現金を受け取るだけです。窓口の営業時間は平日9時から15時が一般的です。月末や給料日直後は混みやすく、30分以上待つこともあります。時間に余裕を持って行きましょう。
窓口でしかできないこと(高額引き出し・新札指定)
窓口の最大の強みは、ATMの限度額を超える金額を引き出せることです。100万円を超えるような現金も、窓口なら対応してもらえます。ATMでは1日50万円程度が上限の銀行が多いため、この差は大きいです。
もう1つの強みが新札(ピン札)の指定です。ご祝儀や記念のお祝いで新札が必要なとき、窓口で依頼すれば用意してもらえます。金種の指定もできます。「1万円札を10枚と千円札を20枚」といった細かい希望も、窓口なら伝えられます。
コンビニATMでお金をおろすには?
夜間や外出先で頼りになるのがコンビニATMです。セブン銀行、ローソン銀行、イーネットなどが全国に設置されています。使い方と注意点を確認しましょう。
コンビニATMで使えるキャッシュカードの確認方法
コンビニATMは、ほとんどの銀行のキャッシュカードに対応しています。都市銀行、地方銀行、ネット銀行、ゆうちょ銀行のカードも使えます。自分のカードが使えるかは、2つの方法で確認できます。
1つは、利用している銀行の公式サイトで提携ATMの一覧を見る方法です。もう1つは、ATM本体や画面に表示される対応金融機関のマークを確認する方法です。同じコンビニATMでも、銀行によって手数料や利用時間が異なる点は覚えておきましょう。
コンビニATMの操作手順
操作の流れは銀行ATMとほぼ同じです。迷う要素は少ないはずです。
- キャッシュカードを挿入する
- 「お引き出し」を選択する
- 暗証番号を入力する
- 金額を入力して確定する
- 現金とカード、明細票を受け取る
画面に手数料が表示される点が、銀行ATMとの違いです。確定前に手数料額が表示されるので、金額を見てから続けるかどうか判断できます。手数料に納得できなければ、その場で取り消しも可能です。
コンビニATMの利用可能時間と注意点
コンビニATMは原則24時間365日使えます。ただし例外もあります。深夜のシステムメンテナンス時間帯は利用できません。銀行側のメンテナンスと重なる場合もあります。
もう1つの注意点は硬貨です。コンビニATMは硬貨に対応していない機種がほとんどです。引き出しは千円単位、または1万円単位になります。細かい金額をおろしたいときは、銀行ATMか窓口を使いましょう。
スマホだけでお金をおろせる「スマホATM」とは?
キャッシュカードを忘れても、あきらめる必要はありません。スマホATMなら、アプリだけで現金を引き出せます。対応銀行が広がっているサービスです。仕組みから見ていきましょう。
スマホATMの仕組みと対応している銀行
スマホATMは、キャッシュカードの代わりに銀行アプリを使う出金サービスです。ATM画面に表示されるQRコードをアプリで読み取り、本人確認を行う仕組みです。カードの持ち歩きが不要になるため、紛失や盗難のリスクも減らせます。
対応しているのは、楽天銀行、住信SBIネット銀行、auじぶん銀行、PayPay銀行などのネット銀行が中心です。ソニー銀行も2025年9月から対応を始めました。利用できるATMは主にセブン銀行とローソン銀行です。自分の銀行が対応しているかは、公式サイトかアプリ内の案内で確認できます。
アプリを使った出金手順
スマホATMの操作は、慣れると1分ほどで終わります。一般的な流れは次のとおりです。
- 銀行アプリを開き「スマホATM」や「アプリでATM」を選ぶ
- 「出金」をタップする
- ATM画面で「スマートフォンでの取引」を選ぶ
- ATMに表示されたQRコードをアプリで読み取る
- 画面の案内に従い、暗証番号や金額を入力する
- 現金を受け取る
銀行によってボタン名は少し異なります。ただ、アプリとATMの画面案内に従えば迷わず進めます。初回はアプリ側で利用設定が必要な場合があるため、使う前に一度アプリを開いて確認しておきましょう。
スマホATMを使うときの注意点
便利なスマホATMにも弱点はあります。まず、対応ATMが限られることです。セブン銀行とローソン銀行が中心のため、地域によっては近くに対応ATMがない場合もあります。
次に、機種変更時の再設定です。スマホを買い替えたら、アプリの再インストールと初期設定が必要になります。いざというときに使えないと困るので、機種変更後は早めに設定を済ませておきましょう。スマホの充電切れにも注意が必要です。
キャッシュカードがなくてもお金をおろせる?
カードを忘れた、なくした、まだ届いていない。そんな状況でも打つ手はあります。ここでは、カードなしでお金をおろす選択肢を整理します。
通帳だけでおろせる銀行とその条件
一部の銀行では、通帳だけでATMから引き出しができます。通帳をATMに入れ、暗証番号を入力する方式です。広島銀行のように、個人客なら通帳のみで引き出せる銀行があります。
ただし、この方式はすべての銀行で使えるわけではありません。通帳での引き出しに対応するかどうかは銀行ごとに異なります。またセキュリティの観点から、通帳のみの引き出しを廃止する動きもあります。自分の銀行が対応しているかは、公式サイトで確認しておきましょう。
カードを忘れた・紛失したときの選択肢
カードが手元にないときの選択肢は3つです。スマホATM・通帳での引き出し・窓口です。スマホATM対応の銀行なら、アプリだけで出金できます。通帳が手元にあるなら、対応銀行のATMか窓口が使えます。
紛失の場合は、引き出しより先にやることがあります。カードの利用停止です。銀行の紛失受付ダイヤルに連絡すれば、24時間いつでも止められます。不正利用を防ぐため、気づいた時点ですぐ連絡してください。その後、窓口で本人確認書類を提示すれば現金の引き出しも相談できます。
カードの再発行にかかる期間と手順
キャッシュカードの再発行は、窓口かアプリ、電話で申し込めます。必要なものは本人確認書類と届出印です。銀行によっては再発行手数料が1,100円程度かかります。
新しいカードは郵送で届きます。到着まで1〜2週間程度かかるのが一般的です。その間の現金は、通帳やスマホATM、窓口でカバーしましょう。再発行を機に、暗証番号を見直すのもおすすめです。生年月日や電話番号の組み合わせは避けてください。
お金をおろすときの手数料を無料にする方法とは?
同じ金額をおろしても、条件次第で手数料は0円にも220円にもなります。年間で考えると差は数千円です。仕組みを知って、払わない習慣を作りましょう。
手数料がかかる時間帯・ATMの見分け方
手数料は「どのATMを」「いつ使うか」で決まります。傾向は次のとおりです。
| 条件 | 手数料の目安 |
|---|---|
| 自分の銀行のATM・平日日中 | 無料が多い |
| 自分の銀行のATM・夜間や土日 | 110円前後かかる場合あり |
| 他行ATM・コンビニATM | 110〜220円程度 |
自分の銀行のATMを平日の日中に使うのが最も確実に無料です。多くの銀行がこの条件で手数料を無料にしています。逆に、他行ATMを夜間に使うと手数料が最も高くなりがちです。
銀行の優遇サービス・無料回数を確認する
多くの銀行には手数料の優遇制度があります。給与振込口座に指定する、一定額以上の残高を保つ、といった条件で無料回数が増える仕組みです。ネット銀行では、取引状況に応じたステージ制でコンビニATMの無料回数が決まる例が多く見られます。
自分の口座の条件は、銀行アプリや公式サイトで確認できます。「自分は月に何回まで無料か」を一度調べておくだけで、無駄な手数料を避けられます。条件を少し満たすだけで無料回数が増えることもあるので、確認する価値は十分あります。
手数料を払わないための引き出し習慣
手数料を避けるコツは、引き出しの回数を減らすことです。週に3回少額をおろすより、週1回まとめておろすほうが手数料の機会は減ります。1週間分の現金を決めておくと、家計管理にも役立ちます。
もう1つのコツは、無料になるパターンを1つ覚えておくことです。「この銀行のこのATMを平日昼に使えば無料」という自分専用のルールを持っておきましょう。迷ったらそのパターンに従うだけで、手数料はほぼ発生しなくなります。
1日にいくらまでおろせる?引き出し限度額とは
ATMには1日あたりの引き出し限度額があります。大きな買い物や引っ越しの前に知らないと、当日に慌てることになります。目安と変更方法を押さえましょう。
ATMの引き出し限度額の目安
ATMの限度額は、多くの銀行で1日あたり50万円程度が初期設定です。1回あたりの上限が別に決まっている場合もあります。限度額は銀行や口座の設定によって異なります。
この上限は、不正利用の被害を抑えるための仕組みです。カードが盗まれても、1日に引き出せる金額に歯止めがかかります。自分の限度額は銀行アプリや公式サイトで確認できます。高額の予定がある人は、事前に見ておきましょう。
限度額を変更する方法
限度額は自分で変更できます。方法は主に3つです。銀行アプリやインターネットバンキングでの変更、ATMでの変更、窓口での手続きです。引き下げはアプリで即時にできる銀行が多いです。
一方、引き上げには制限がある場合があります。上限額の引き上げは窓口や本人確認が必要になる銀行もあります。セキュリティ上の理由です。普段は限度額を低めに設定しておき、必要なときだけ引き上げる使い方が安全です。
限度額を超える金額が必要なときの対応
ATMの限度額を超える現金が必要なら、窓口を使いましょう。窓口ならATMの上限に縛られず、まとまった金額を引き出せます。持ち物は通帳、届出印、本人確認書類です。
もう1つの方法は、日を分けて引き出すことです。限度額の範囲内で2日に分ければ、ATMだけでも対応できます。ただし現金を分散して保管するリスクが生じます。急ぎでなければ、振込やデビットカードで支払えないかも検討してみてください。現金を持ち歩かずに済みます。
高額のお金をおろすときの注意点とは?
数百万円単位の引き出しには、普段と違うルールがあります。知らずに窓口へ行くと、その日に受け取れないこともあります。事前準備がすべてです。
窓口で使途や本人確認を求められる場合がある
高額の現金を引き出すとき、窓口で使いみちを聞かれることがあります。これは犯罪収益移転防止法に基づく確認です。SBI新生銀行のように、200万円以上の出金で取引目的や資金の原資を確認する銀行もあります。
質問されても、疑われているわけではありません。「住宅購入の頭金」「車の購入代金」など、目的を答えられるようにしておけばスムーズです。振り込め詐欺の被害防止という側面もあります。落ち着いて答えましょう。
事前連絡が必要になるケース
支店によっては、高額の現金を常時用意していない場合があります。数百万円を超える引き出しでは、事前に支店へ電話連絡しておくのが確実です。当日に「用意できません」と言われる事態を防げます。
連絡の際は、引き出す日時と金額を伝えます。金種の希望があれば、このとき一緒に伝えましょう。予約しておけば、当日は待ち時間も短く済みます。大きなお金が動く日こそ、段取りが効いてきます。
高額の現金を持ち帰るときの安全対策
現金を受け取った後の帰り道にも注意が必要です。基本の対策は3つあります。
- 現金は目立たないバッグに入れ、体から離さない
- 銀行からまっすぐ帰宅し、寄り道をしない
- 可能なら家族に同行してもらう
そもそも現金で持ち歩かない選択肢も考えましょう。振込で済む支払いなら、振込のほうが安全です。手数料はかかりますが、盗難や紛失のリスクと比べれば小さなコストです。どうしても現金が必要な場合だけ、対策を固めて引き出してください。
お金をおろせないときの原因と対処法とは?
ATMの前で「お取り扱いできません」と表示されると焦りますよね。原因はだいたい決まっています。落ち着いて1つずつ確認すれば解決できます。
暗証番号の入力ミス・ロックがかかった場合
暗証番号を数回連続で間違えると、カードにロックがかかります。ロック後は正しい番号を入れても取引できません。あいまいなまま入力を繰り返すのは危険です。2回間違えた時点で、いったん手を止めましょう。
ロックがかかった場合や番号を忘れた場合は、窓口で手続きします。本人確認書類と届出印を持って行きましょう。暗証番号の再設定には日数がかかる銀行もあります。心当たりの番号を落ち着いて思い出してから、再挑戦するのが賢明です。
残高不足・限度額超過で出金できない場合
入力した金額が残高を超えていると、お金は出てきません。まず銀行アプリやATMの残高照会で、現在の残高を確認しましょう。引き落とし予定額が先に確保されているケースもあります。
残高があるのに出金できないなら、1日の限度額を超えていないかを疑ってください。その日すでに引き出した金額との合計が上限に達すると、それ以上は出金できません。翌日まで待つか、窓口で相談しましょう。
ATMの利用時間外・メンテナンス中の場合
ATMは24時間動いているとは限りません。銀行ATMは店舗の設置場所によって稼働時間が異なります。深夜や早朝は停止している機械もあります。コンビニATMも、システムメンテナンスの時間帯は使えません。
時間外で使えないときの代替手段は2つです。別の系列のATMを探すか、時間を改めることです。銀行側のメンテナンスなら、どのATMでも同じ口座は使えません。銀行の公式サイトにメンテナンス予定が載っているので、深夜に引き出す予定があるなら先に確認しておきましょう。
ATMでお金をおろすときの防犯対策とは?
お金のおろし方と同じくらい大事なのが、守り方です。ATMまわりの犯罪は手口が知られています。ポイントを知っていれば、ほとんどの被害は防げます。
暗証番号をのぞき見されないための工夫
暗証番号は、キャッシュカードとセットで狙われます。入力時の基本動作を身につけましょう。テンキーを打つ手を、もう片方の手や体で隠します。背後に人がいるときは、少し待ってから操作しても構いません。
番号そのものの管理も大切です。生年月日・電話番号・車のナンバーを暗証番号にするのは避けてください。カードと一緒に免許証を落とすと、番号を推測されてしまいます。番号をメモした紙を財布に入れるのも同じ理由で危険です。
還付金詐欺・キャッシュカード詐欺への注意
ATMを悪用した詐欺には型があります。代表的なのが還付金詐欺です。「医療費が戻ります」と電話で誘い、ATMを操作させて振り込ませる手口です。還付金がATM操作で戻ることは絶対にありません。この一点を覚えておくだけで防げます。
もう1つが、キャッシュカードをだまし取る手口です。銀行員や警察官を名乗り、「カードを交換します」と自宅に来ます。銀行や警察がカードや暗証番号を求めることはありません。電話でATMへ誘導されたら、その時点で詐欺と判断してください。
明細やカードの置き忘れを防ぐ習慣
ATMでの置き忘れは意外と多いトラブルです。特に多いのが、カードと明細票の取り忘れです。現金を受け取った安心感で、注意が途切れる瞬間に起こります。
防ぐコツはシンプルです。「現金・カード・明細票」の3点を声に出さず指差しで確認してから、その場を離れる習慣をつけましょう。明細票を持ち帰ったら、口座情報が読めない形に破って捨てます。小さな習慣が、口座情報の流出を防ぎます。
銀行のお金のおろし方に関するよくある質問(FAQ)
ここまでで基本は押さえられました。最後に、細かいけれど気になる疑問をまとめて解消します。似た場面に出会ったときの判断材料にしてください。
通帳と印鑑だけでお金をおろせますか?
窓口であれば、通帳と届出印でお金をおろせます。払戻請求書に記入し、通帳と印鑑を添えて提出する流れです。本人確認書類の提示を求められる場合もあるため、一緒に持参しましょう。
ATMの場合は銀行によります。通帳のみで引き出せるATMを用意している銀行もあれば、カード必須の銀行もあります。自分の銀行の対応は、公式サイトのATM案内ページで確認できます。
土日や夜間にお金をおろすと手数料はかかりますか?
多くの銀行では、土日や夜間の引き出しに110円前後の手数料がかかります。無料になるのは平日の日中が中心です。時間帯別の手数料は、各銀行の公式サイトに一覧が載っています。
ただし例外もあります。優遇プログラムの条件を満たしていれば、土日や夜間でも無料になる場合があります。ネット銀行では曜日を問わず月数回まで無料という設定も一般的です。自分の口座の条件を一度確認してみてください。
他の銀行のATMでもお金をおろせますか?
おろせます。全国の銀行はATM提携ネットワークでつながっており、他行のATMでも自分のカードで引き出しが可能です。都市銀行、地方銀行、信用金庫、ゆうちょ銀行のATMが相互に使えます。
ただし手数料は自行ATMより高くなります。110〜220円程度の他行利用手数料がかかるのが一般的です。急ぎでなければ、自分の銀行のATMを探すほうがお得です。銀行アプリのATM検索機能を使うと、近くの無料ATMが見つかります。
家族の口座からお金をおろすことはできますか?
ATMなら、カードと暗証番号があれば物理的には操作できます。しかし本人以外の利用は、銀行の規定で認められていないのが原則です。トラブルや不正利用と区別がつかなくなるためです。
家族の介護などで代わりに引き出す必要があるなら、正式な仕組みを使いましょう。代理人カードの発行や代理人指名の手続きを用意している銀行があります。窓口で相談すれば、家庭の事情に合った方法を案内してもらえます。
ATMでお札の種類(新札・小銭)は指定できますか?
ATMでは新札の指定はできません。出てくるお札を選ぶことは不可能です。ご祝儀などで新札が必要なら、窓口で両替や引き出しを依頼しましょう。
硬貨についても制約があります。コンビニATMは硬貨非対応の機種がほとんどです。銀行ATMでも、硬貨を扱うのは店舗内の一部の機械に限られます。千円未満の細かい金額が必要なときは、銀行店舗内のATMか窓口を使ってください。
まとめ:銀行のお金のおろし方は状況に合わせて選ぼう
お金のおろし方は、ATM・窓口・コンビニ・スマホの4つを使い分けるのが基本です。金額と時間帯、手元にあるもので選べば迷いません。まずは自分の銀行の手数料無料の条件を、アプリで1つ確認してみてください。それだけで年間の手数料が変わります。
一方で、社会全体はキャッシュレス化が進んでいます。デビットカードやコード決済を組み合わせれば、現金を引き出す回数そのものを減らせます。引き出しは月1回、支払いはキャッシュレス中心という形にすると、手数料もATMに並ぶ時間もほぼゼロにできます。現金とキャッシュレスの配分を見直すことが、次の一歩です。
参考文献
- 「お引出し|ATMご利用のご案内」-「広島銀行」
- 「スマホATMでの入出金」-「楽天銀行」
- 「アプリでATM」-「NEOBANK 住信SBIネット銀行」
- 「ATM設置場所・ATM手数料」-「auじぶん銀行」