お金がない・生活が苦しい時の対処法7つ|今日からできる立て直し方

お金がない・生活が苦しい時の対処法7つ|今日からできる立て直し方 マネーコラム

お金がない状態が続くと、心の余裕まで削られていきます。生活苦しいと感じながらも、誰にも相談できない人は少なくありません。でも、手元にお金がなくても使える手段は残されています。

この記事では、お金がない・生活苦しい状況から抜け出すための行動を、緊急度の高い順に整理しました。借金に頼らず使える公的支援制度や、無料の相談窓口も具体的に紹介します。今日できる一歩から、一緒に確認していきましょう。

  1. お金がない・生活が苦しいと感じるのはなぜ?主な原因とは
    1. 収入が減った・上がらない理由とは?
    2. 物価高で支出が増える仕組みとは?
    3. 固定費が家計を圧迫するケースとは?
  2. 生活が苦しい状態を放置するとどうなる?
    1. 家賃や光熱費を滞納すると何が起こる?
    2. 借金でしのぐのが危険な理由とは?
    3. 早く動くほど選択肢が広がるのはなぜ?
  3. まず何をすべき?家計の現状を把握する方法
    1. 収入と支出を書き出すにはどうする?
    2. 支払いの優先順位はどう決める?
    3. 今月しのぐために必要な金額を確認するには?
  4. お金がない・生活が苦しい時の対処法7つ
    1. 1. 固定費(家賃・通信費・保険)を見直す
    2. 2. 公的支援制度に申請する
    3. 3. 税金・公共料金の猶予や減免を相談する
    4. 4. 不用品を売って当面の現金を作る
    5. 5. 単発の仕事や副業で収入を補う
    6. 6. フードバンクなどで食費の負担を抑える
    7. 7. 無料の専門窓口に相談する
  5. 生活を支える公的支援制度とは?
    1. 生活困窮者自立支援制度とは?
    2. 住居確保給付金とは?2025年4月の拡充内容
    3. 生活福祉資金貸付制度とは?
  6. 生活保護はどんな時に利用できる?
    1. 生活保護の受給条件とは?
    2. 申請の流れと必要なものとは?
    3. 生活保護によくある誤解と実際の違いとは?
  7. 税金・保険料・公共料金が払えない時はどうする?
    1. 国民健康保険料は減免できる?
    2. 国民年金の免除・納付猶予とは?
    3. 水道・電気・ガスの支払い相談はどこにする?
  8. お金がない時にやってはいけないNG行動とは?
    1. リボ払い・キャッシングに頼ると危険な理由とは?
    2. 闇金・個人間融資(SNS融資)が危ない理由とは?
    3. 滞納の督促を無視してはいけない理由とは?
  9. 借金があって生活が苦しい場合はどうする?
    1. 債務整理とはどんな方法?
    2. 法テラスに相談できることとは?
    3. 借金があっても公的支援は受けられる?
  10. どこに相談すればいい?無料で使える相談窓口
    1. 自立相談支援機関とは?
    2. 社会福祉協議会でできる相談とは?
    3. NPO・フードバンクの支援とは?
  11. 同じ状況に戻らないための家計立て直し方法とは?
    1. 生活防衛資金はいくらあれば安心?
    2. 収入源を増やすにはどうすればいい?
    3. 家計管理を無理なく続けるコツとは?
  12. よくある質問(FAQ)
    1. 本当にお金がなくて今日の食費もない時はどうすればいい?
    2. 家賃が払えない時はまずどこに連絡すべき?
    3. 働いていても公的支援は受けられる?
    4. 生活保護を受けると周囲に知られる?
    5. 相談にお金はかかる?
  13. まとめ
    1. 参考文献

お金がない・生活が苦しいと感じるのはなぜ?主な原因とは

対処の前に、原因を知ることが大切です。原因が分かれば、打つ手も変わります。ここでは家計が苦しくなる代表的な3つの要因を見ていきます。自分がどれに当てはまるか、照らし合わせてみてください。

収入が減った・上がらない理由とは?

生活が苦しくなる最大の要因は収入です。失業や転職で収入が途切れるケースがあります。非正規雇用でシフトが減るケースもあります。病気やケガで働けなくなる人もいます。

一方で、給料が上がらないことも原因になります。収入が横ばいのまま支出だけが増えると、家計は静かに赤字へ傾きます。収入の問題は「減った」だけでなく「増えない」ことも含めて考える必要があります。

物価高で支出が増える仕組みとは?

食品や日用品の値上がりは、家計に直接響きます。1つひとつは数十円の差でも、月単位では数千円の負担増になります。電気代やガス代の上昇も同じです。

支出が増えても、収入がすぐに増えるわけではありません。この差が毎月積み重なると、貯金を取り崩す生活になります。値上げの影響は「気づいたら貯金がない」という形で表れやすいのが特徴です。

固定費が家計を圧迫するケースとは?

家賃、通信費、保険料、サブスク。毎月自動的に出ていくお金が固定費です。固定費が収入に対して大きすぎると、節約してもお金が残りません。

目安として、家賃は手取りの3割以内が理想とされます。これを超えている場合、食費を削っても効果は限定的です。生活が苦しい原因の多くは、変動費ではなく固定費に隠れています

生活が苦しい状態を放置するとどうなる?

「なんとかなる」と先送りしたくなる気持ちは自然です。ただ、お金の問題は放置すると悪化します。ここでは放置した場合に起こることを確認します。早く動く理由が見えてくるはずです。

家賃や光熱費を滞納すると何が起こる?

家賃を滞納すると、まず督促の連絡が来ます。滞納が3か月程度続くと、契約解除や退去を求められる可能性が出てきます。連帯保証人や保証会社にも連絡が行きます。

電気・ガス・水道も、滞納が続けば供給停止になります。停止までの期間は事業者により異なります。滞納は放置せず、支払えない段階で先に連絡することが重要です。相談すれば分割や猶予に応じてもらえる場合があります。

借金でしのぐのが危険な理由とは?

生活費の不足を借金で埋めると、翌月は「生活費+返済」が必要になります。収入が変わらなければ、不足額はさらに大きくなります。これを繰り返すと多重債務に陥ります。

カードローンやリボ払いの金利は年15〜18%程度です。返済が長引くほど利息は膨らみます。生活費の赤字を借金で埋めるのは、穴の空いたバケツに水を足す行為です。先に穴をふさぐ必要があります。

早く動くほど選択肢が広がるのはなぜ?

公的支援制度には、申請から支給までに時間がかかるものがあります。手元のお金が完全に尽きてからでは、間に合わない可能性があります。

貯金が残っているうちなら、固定費の見直しや転居など、選べる手段が多くあります。滞納前なら信用情報にも傷がつきません。「まだ大丈夫」と感じる今こそ、動くタイミングです。

まず何をすべき?家計の現状を把握する方法

対処法を選ぶ前に、現状の整理が必要です。何にいくら足りないのかが分からないと、正しい手を打てません。ここでは紙とペンがあればできる、家計の棚卸し方法を紹介します。

収入と支出を書き出すにはどうする?

まず今月の収入をすべて書き出します。給料、手当、その他の収入です。次に支出を書きます。家賃、光熱費、通信費、食費、返済など、思いつく限り挙げてください。

正確な金額が分からなければ、概算で構いません。通帳やアプリの履歴を見れば、大まかな数字はつかめます。目的は完璧な家計簿ではなく、赤字額を「見える化」することです。

支払いの優先順位はどう決める?

すべてを同時に払えない時は、優先順位をつけます。判断基準は「生活の土台を守れるか」です。

優先度 支払い項目 理由
家賃・住宅ローン 住まいを失うと再起が難しくなる
電気・ガス・水道 生活と健康の維持に直結する
食費・医療費 削りすぎると心身を壊す
借金の返済 減額・整理の交渉余地がある

借金の返済を最優先にしがちですが、順番は逆です。住まいとライフラインを守ることが先です。返済が難しい場合は、後述する債務整理という手段があります。

今月しのぐために必要な金額を確認するには?

収入から支出を引けば、不足額が出ます。この数字が「今月しのぐために必要な金額」です。不足額が数万円なら、固定費の見直しや不用品の売却で埋められる可能性があります。

不足額が大きい場合や、来月以降も赤字が続く場合は、公的支援の検討段階です。不足額の大きさによって、取るべき対処法は変わります。次の章で具体的な7つの方法を見ていきます。

お金がない・生活が苦しい時の対処法7つ

ここからが本題です。今日からできることを、取り組みやすい順に7つ紹介します。すべてを一度にやる必要はありません。自分の状況に合うものから始めてください。

1. 固定費(家賃・通信費・保険)を見直す

固定費の削減は、1度の手続きで効果がずっと続きます。まず通信費です。大手キャリアから格安プランに変えると、月5,000円前後下がるケースがあります。

保険は保障内容が重複していないか確認します。使っていないサブスクも解約します。家賃が重い場合は、2025年4月から始まった転居費用の補助制度も選択肢になります。固定費の見直しは「我慢しない節約」です。最初に手をつける価値があります。

2. 公的支援制度に申請する

国や自治体には、生活に困った人を支える制度が複数あります。生活困窮者自立支援制度、住居確保給付金、生活福祉資金貸付制度などです。

「自分は対象外だろう」と思い込んでいる人が多くいます。実際には、働いていても収入が基準以下なら使える制度があります。申請しなければ、どの制度も1円も受け取れません。詳しい内容は次の章で解説します。

3. 税金・公共料金の猶予や減免を相談する

国民健康保険料や国民年金は、収入が少ない場合に減免や免除の制度があります。住民税にも猶予の仕組みがあります。窓口は市区町村の役所です。

電気・ガス・水道は、各事業者に連絡すれば支払い相談ができます。滞納してから連絡するより、滞納する前に連絡するほうが対応は柔軟になります。電話1本で状況が変わることは珍しくありません。

4. 不用品を売って当面の現金を作る

家にある使っていない物は、現金に変えられます。フリマアプリなら、スマホ1つで出品できます。ゲーム機、ブランド品、家電、本は比較的売れやすい品目です。

急ぎの場合はリサイクルショップや買取店が向いています。フリマアプリより安くなりますが、その日に現金化できます。売却は借金と違い、返す必要のないお金を作れる手段です。

5. 単発の仕事や副業で収入を補う

支出を削るだけでは限界がある場合、収入を足す方向も考えます。単発バイトのアプリを使えば、面接なしで働ける仕事が見つかります。日払いに対応した求人もあります。

体力や時間に余裕がない人は、無理をしないでください。本業や健康を崩してまで働くのは逆効果です。あくまで一時的な補填として、できる範囲で活用します。

6. フードバンクなどで食費の負担を抑える

食べる物に困った時は、フードバンクや子ども食堂が頼れます。フードバンクは、無料で食品を提供する支援団体です。地域の社会福祉協議会に聞けば、近くの窓口を教えてもらえます。

自治体によっては、食料支援を直接行っているところもあります。食費を極端に削って健康を壊すより、支援を受けるほうが立て直しは早くなります。恥ずかしいことではありません。

7. 無料の専門窓口に相談する

自分だけで考え込むと、選択肢を見落とします。全国の自治体には、自立相談支援機関という無料の相談窓口があります。お金の悩み全般を、専門の支援員に相談できます。

借金の悩みは法テラスが窓口になります。相談は無料で、状況に合う制度を一緒に探してもらえます。「何から手をつければいいか分からない」という段階でも相談できます。

生活を支える公的支援制度とは?

ここでは、生活が苦しい時に使える代表的な公的制度を3つ解説します。それぞれ対象や内容が異なります。制度の全体像をつかめば、自分がどれを使えるか判断しやすくなります。

生活困窮者自立支援制度とは?

生活困窮者自立支援制度は、生活保護に至る前の段階で支える国の制度です。各自治体の自立相談支援機関が窓口です。支援員が状況を聞き取り、支援プランを一緒に作ります。

家計改善の支援、就労の支援、住まいの相談など、内容は幅広くあります。2025年4月の法改正で、住まいに関する支援体制が強化されました。「どの制度を使えばいいか分からない人」の最初の入口として機能する制度です。

住居確保給付金とは?2025年4月の拡充内容

住居確保給付金は、離職や収入減で家賃が払えない人に、家賃相当額を支給する制度です。支給期間は原則3か月で、最長9か月まで延長できます。返済は不要です。

2025年4月の改正で、制度が広がりました。家賃の安い住宅へ引っ越す際の転居費用補助が新設されています。この類型は求職活動が要件になっていません。収入を増やすのが難しい高齢者や病気療養中の人も使いやすくなりました。金額の上限は自治体ごとに異なるため、窓口で確認してください。

生活福祉資金貸付制度とは?

生活福祉資金貸付制度は、社会福祉協議会が実施する公的な貸付制度です。低所得世帯などが対象で、無利子または低金利で借りられます。民間の審査に通らない人でも利用できる可能性があります。

緊急の出費には「緊急小口資金」があります。生活の立て直しには「総合支援資金」があります。公的貸付は消費者金融より先に検討すべき選択肢です。申請前に、給付型の制度が使えないかも合わせて相談しましょう。

生活保護はどんな時に利用できる?

生活保護は、国が定める最後のセーフティネットです。抵抗感を持つ人が多い制度ですが、条件を満たせば誰でも申請できる権利です。ここでは条件と流れ、よくある誤解を整理します。

生活保護の受給条件とは?

生活保護は、世帯の収入が国の定める最低生活費を下回る場合に利用できます。預貯金や資産を活用しても生活できないことが条件です。働ける場合は、能力に応じて働くことも求められます。

年金や手当など、他の制度を使っても足りない場合に適用されます。働いていても、収入が最低生活費に届かなければ差額を受給できます。「働いているから無理」という思い込みは正確ではありません。

申請の流れと必要なものとは?

申請の窓口は、住んでいる地域の福祉事務所です。流れは次のとおりです。

  • 福祉事務所で事前相談をする
  • 申請書を提出する
  • 家庭訪問や資産の調査を受ける
  • 原則14日以内に決定通知が届く

本人確認書類や通帳など、収入と資産が分かるものを持参するとスムーズです。書類がそろっていなくても申請自体はできます。まずは窓口に行くことが第一歩です。

生活保護によくある誤解と実際の違いとは?

生活保護には誤解が多くあります。代表的なものを整理します。

よくある誤解 実際
持ち家があると絶対に受けられない 居住用なら保有を認められる場合がある
借金があると申請できない 借金があっても申請は可能
家族に必ず知られる 扶養照会は状況により配慮される
一度受けたら抜け出せない 収入が安定すれば廃止して自立できる

誤解を理由に申請をあきらめるのは、もったいない判断です。判断に迷う場合は、福祉事務所や自立相談支援機関に確認してください。

税金・保険料・公共料金が払えない時はどうする?

生活が苦しい時、税金や保険料の支払いは重くのしかかります。実は、これらには公式の減免・猶予制度があります。ここでは項目ごとに、相談先と使える仕組みを紹介します。

国民健康保険料は減免できる?

国民健康保険料は、前年より収入が大きく減った場合などに減免を受けられる可能性があります。失業した人向けの軽減制度もあります。会社都合の離職なら、保険料が大幅に下がるケースがあります。

窓口は市区町村の国民健康保険担当課です。減免は自動では適用されず、申請が必要です。滞納すると延滞金がつくため、払えない時点で相談してください。

国民年金の免除・納付猶予とは?

国民年金には、所得に応じた免除制度があります。全額免除から4分の1免除まで段階があります。50歳未満なら納付猶予制度も使えます。

免除を受けても、その期間は受給資格期間に算入されます。未納のまま放置すると、将来の年金額だけでなく障害年金の受給資格にも影響します。手続きは市区町村の窓口か年金事務所でできます。

水道・電気・ガスの支払い相談はどこにする?

支払いが難しい時は、契約している各事業者に直接連絡します。事情を伝えれば、支払期限の延長や分割払いに応じてもらえる場合があります。

連絡せずに滞納を続けると、供給停止の通知が届きます。通知が来た段階でも、連絡すれば止められるケースがあります。ライフラインは生活の土台です。ためらわずに電話してください。

お金がない時にやってはいけないNG行動とは?

追い詰められた時ほど、危険な選択に手が伸びやすくなります。ここでは、状況を確実に悪化させる3つの行動を挙げます。知っておくだけで、リスクを避けられます。

リボ払い・キャッシングに頼ると危険な理由とは?

リボ払いは、毎月の支払額が一定になる仕組みです。一見楽に見えますが、金利は年15%前後です。残高が減りにくく、総返済額が大きく膨らみます。

キャッシングも同様です。生活費の赤字を埋めるために使うと、翌月の負担が増えるだけです。「今月を乗り切る」ためのリボ払いは、来月の自分をさらに苦しめます。使う前に公的貸付を検討してください。

闇金・個人間融資(SNS融資)が危ない理由とは?

審査なし、即日融資をうたう業者には注意が必要です。正規の登録がない業者は闇金です。法外な金利を請求され、悪質な取り立てを受ける危険があります。

SNS上の「個人間融資」も同じです。詐欺や犯罪への勧誘、個人情報の悪用につながる事例が報告されています。「どこも貸してくれないから」という状況こそ、闇金が狙う心理です。困った時は警察や消費生活センターに相談してください。

滞納の督促を無視してはいけない理由とは?

督促状や催告書を無視しても、問題は消えません。放置が続くと、遅延損害金が増えます。最終的には財産の差し押さえに進む可能性があります。

怖くて開封できない気持ちは分かります。それでも、連絡を入れた人と無視した人では、その後の対応がまったく変わります。分割や猶予の相談は、連絡した人にしか開かれません。

借金があって生活が苦しい場合はどうする?

借金の返済が生活を圧迫しているなら、返済そのものを見直す段階です。法律にもとづいた解決手段があります。ここでは債務整理の種類と、無料で相談できる窓口を紹介します。

債務整理とはどんな方法?

債務整理は、借金を法的に減額・免除する手続きの総称です。主に3つの方法があります。

方法 内容 向いている人
任意整理 業者と交渉し利息をカットする 元本なら返せる見込みがある人
個人再生 裁判所を通じ借金を大幅に減額する 住宅を残したい人
自己破産 裁判所を通じ返済義務を免除する 返済の見込みが立たない人

どの方法が合うかは、借金額と収入によって変わります。自己判断せず、専門家に相談して選ぶのが確実です。

法テラスに相談できることとは?

法テラスは、国が設立した法律相談の窓口です。収入が一定以下の人は、無料で法律相談を受けられます。弁護士や司法書士の費用を立て替える制度もあります。

借金の悩みと生活の悩みを、まとめて相談できるのが強みです。「弁護士費用が払えないから相談できない」という壁を取り払うための機関です。電話やオンラインでも受け付けています。

借金があっても公的支援は受けられる?

借金があることは、住居確保給付金や生活困窮者自立支援制度の申請を妨げません。生活保護も同様に申請できます。「借金があるから支援は無理」というのは思い込みです。

ただし、生活保護費で借金を返済することは認められていません。支援の申請と債務整理は、並行して進めるのが現実的です。自立相談支援機関に伝えれば、両方の道筋を一緒に考えてもらえます。

どこに相談すればいい?無料で使える相談窓口

制度を知っても、1人で申請まで進むのは大変です。無料で伴走してくれる窓口を知っておくと、行動のハードルが下がります。ここでは目的別に3つの相談先を紹介します。

自立相談支援機関とは?

自立相談支援機関は、生活困窮者自立支援制度にもとづく相談窓口です。全国の自治体に設置されています。お金、仕事、住まい、家族の問題まで幅広く相談できます。

相談すると、支援員が状況を整理してくれます。使える制度の案内や、申請の手伝いもしてもらえます。「何に困っているか、うまく説明できない」状態のままで相談して大丈夫です。窓口は市区町村のサイトで確認できます。

社会福祉協議会でできる相談とは?

社会福祉協議会は、各地域にある福祉の民間組織です。生活福祉資金貸付制度の窓口を担っています。緊急小口資金などの貸付相談は、ここで受け付けています。

食料支援やフードバンクの案内をしてくれる地域もあります。貸付だけでなく、地域の支援情報が集まる場所でもあります。役所より相談しやすいと感じる人もいます。

NPO・フードバンクの支援とは?

行政のほかに、民間の支援団体も活動しています。NPOによる生活相談、フードバンクによる食料提供、居場所支援などです。行政の制度では拾いきれない部分を補っています。

団体によっては、申請への同行支援を行っているところもあります。行政に行きづらいと感じる人にとって、民間団体は別の入口になります。地域名と「フードバンク」「生活支援 NPO」で検索すると見つかります。

同じ状況に戻らないための家計立て直し方法とは?

目の前の危機を乗り越えたら、次は再発の防止です。同じ状況に戻らない仕組みを作れば、不安は着実に減ります。ここでは長期的な立て直しの考え方を3つ紹介します。

生活防衛資金はいくらあれば安心?

生活防衛資金とは、収入が途絶えても生活を維持するための貯えです。目安は生活費の3〜6か月分とされます。ただし、最初からこの金額を目指す必要はありません。

まずは1か月分、その前に10万円でも構いません。金額の大小より「取り崩さない口座を分けて持つ」ことが重要です。少額でも、突発的な出費で借金する事態を防げます。

収入源を増やすにはどうすればいい?

長期的には、収入を増やす視点が欠かせません。今の職場で資格手当を狙う方法があります。転職で待遇を上げる方法もあります。在宅でできる副業を育てる道もあります。

ハローワークでは、職業訓練を受けながら給付金をもらえる制度があります。スキルを身につける期間の生活費を、国が支える仕組みがあることは意外と知られていません。焦らず、続けられる形を選んでください。

家計管理を無理なく続けるコツとは?

家計簿は、細かくつけようとすると挫折します。続けるコツは、項目を絞ることです。「固定費」「食費」「その他」の3つで十分です。

アプリで口座やカードを連携すれば、自動で記録されます。月に1回、赤字か黒字かを確認するだけでも効果があります。完璧を目指さないことが、いちばんの継続のコツです。

よくある質問(FAQ)

ここまでの内容で拾いきれなかった疑問に答えます。切迫した状況で多く寄せられる質問を選びました。当てはまるものがあれば、参考にしてください。

本当にお金がなくて今日の食費もない時はどうすればいい?

まず自治体の福祉窓口か、自立相談支援機関に電話してください。緊急の食料支援につないでもらえる場合があります。フードバンクや子ども食堂も選択肢です。

所持金がほぼない状態なら、生活保護の申請も検討してください。緊急性が高いと判断されれば、対応が早まる場合があります。1人で耐えるより、まず電話です。

家賃が払えない時はまずどこに連絡すべき?

最初の連絡先は、大家さんか管理会社です。事情を伝え、支払いの猶予や分割を相談します。黙って滞納するより、印象も対応も大きく変わります。

並行して、自治体の窓口で住居確保給付金を確認してください。条件を満たせば、家賃相当額の支給を受けられます。離職や収入減があった人は、対象になる可能性があります。

働いていても公的支援は受けられる?

受けられる可能性があります。住居確保給付金や生活福祉資金は、働いていても収入が基準以下なら対象です。生活保護も、収入が最低生活費に満たなければ差額を受給できます。

「働いている=対象外」ではありません。判断基準は働いているかどうかではなく、収入と資産の水準です。迷ったら窓口で確認してください。

生活保護を受けると周囲に知られる?

福祉事務所が、近所や勤務先に受給の事実を言いふらすことはありません。守秘義務があります。親族への扶養照会は原則ありますが、事情によって配慮される運用になっています。

DVや虐待、長年の音信不通などの事情があれば、照会を控えてもらえる場合があります。不安な点は、申請前の相談で率直に伝えてください。事情をふまえた対応を検討してもらえます。

相談にお金はかかる?

この記事で紹介した窓口は、基本的に無料です。自立相談支援機関、社会福祉協議会、福祉事務所の相談に費用はかかりません。法テラスも、収入が一定以下なら無料で法律相談できます。

「相談料が払えないから相談できない」という状況は、公的窓口では起こりません。お金の心配をせずに、まず話をしに行ってください。

まとめ

お金がない・生活が苦しい状況は、意思の弱さや自己責任だけで生まれるものではありません。物価高や雇用環境など、個人では動かせない要因が絡んでいます。だからこそ、公的な支援制度が用意されています。制度は年々見直されており、2025年4月には住まいの支援が広がりました。使える仕組みは、これからも変わっていきます。

今日の一歩は、大きなものでなくて構いません。固定費の明細を1枚見直す。役所の相談窓口の電話番号を調べる。それだけでも状況は動き始めます。支払いに困った時の連絡先を知っている人と知らない人では、数か月後の景色が変わります。この記事をブックマークして、必要な時に窓口の名前を思い出せるようにしておいてください。

参考文献

  • 「生活困窮者自立支援制度」-「厚生労働省」
  • 「住居確保給付金」-「厚生労働省」
  • 「生活福祉資金貸付制度」-「全国社会福祉協議会」
  • 「生活保護制度」-「厚生労働省」
  • 「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」-「日本年金機構」
  • 「借金・多重債務に関する相談」-「法テラス(日本司法支援センター)」
  • 「多重債務についての相談窓口」-「金融庁」
  • 「ヤミ金融対策」-「消費者庁・警察庁」